工房での出来事を、日記風に綴っています
(記:福田勝司)

ステンドグラスパネル「ペガサス」 制作開始
  今週から、直径80cmの円形のステンドグラスパネルを制作しています。

 デザインは昨年中に固まっており、今はガラスカット作業が続いています。ベース色は、緑から青の寒色系です。

 2月中旬には完成予定です。



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注文制作 | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ8:完成しました
 約2ヶ月かかって制作した、横2.3m×縦1mのフュージング画の大作「枝垂桜」が完成しました。

 詳しくは、「フュージング画」のサイトhttp://www.fusing-ga.com/gly/gly.htmlをご覧頂きたいと思います。

 今週はじめ、依頼主様に向けて発送しました。完成品がうちにあったのは、わずか半日です。写真を撮ったり、箱詰めしたりして、あっという間に手元から離れていきました。

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 話し変わって、久しぶりのオフなので、家族で東京広尾の山種美術館に行ってきました。山種美術館は近代日本画の名品が多く、私が好きな速水御舟もよくそろっています。今回2回目です。

 山種は、最近、恵比寿から徒歩15分程度のところに移りました。今日は、天気は良いのですが、超寒いです。
今回は企画展「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション(後半)」です。

 美術館めぐりで重要なのは、下の娘(1歳)がベビーカーの上で寝ているタイミングで入館することです。そうでないと、騒がれて落ち着いて観る事ができません。
 今日は、タイミングばっちりです。上の娘は騒ぎはしませんが、「ダッコ!」です。

それにしてもいつも思うのですが、「ちょっと出し惜しみじゃない・・・」
所蔵品の一部しか展示していません。
展示スペースの問題だけではないような気がします。


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フュージング画 | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ7:組立て中
  「枝垂桜」の組立てが始まっています。組立てといっても、枠材を使って、2枚のガラスを1枚に結合するだけです。

 真鍮の枠材を切り出し、グラインダーで研磨しました。

 作品は、枠材に余裕を持って嵌め込めるように、周囲をルーターで研磨して寸法を図面どおりに仕上げます。

 厚みが有り過ぎる所も、同様に研磨します。

 枠材の断面はH形をしているので、ガラスが入る側の溝に、あらかじめシリコンシーラントを入れておきます。これは密閉性を得るためではなく、ガラスががたつかないように入れます。

 枠材同士は、半田でロウ付けして結合します。

 全部で、3セット、表面の半田が終わりました。数日後、シリコンが硬化したら、ひっくり返して、裏側のハンダを付けて、出来上がりです。

 話は変わりますが、先日、私が世話役をさせていただいている千勝神社http://www.chikatsu.jp/の宮司様が工房に来られて、御神宝の制作をしていかれました。御神宝は、一部分にグラスフュージングを用いています。

 写真は、ガラスにグリザイユを使って文字を記しているところです。最初は慣れない画材に苦戦気味のようでしたが、後半はすらすらと書かれていました。

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フュージング画 | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ6:焼成開始
 JUGEMテーマ:ステンドグラスとフュージング

 フュージング画「枝垂桜」の制作も終盤です。

 花びらの配置が終了し、最終確認しています。
フュージング

 フュージング糊で、仮止めします。
フュージング

 ざら目状に砕いて作ったピンクのガラスのフリットを、適宜散らして行きます。 
フュージング

 いよいよ窯に入れて焼成です。
フュージング

 写真では解りづらいですが、高温で融けている状態です(約780℃)。
フュージング

 1日掛けて、1枚出来上がり。6日で、全部を焼成する予定です。
フュージング


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フュージング画 | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ5:桜の花のガラス切り
 
 あけましておめでとうございます。

 平成24年も、皆様方にとりまして良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

 さて、昨年12月に制作を開始したフュージング画の大作「枝垂桜」も、後半の工程に入っています。

 ベース板の裏側に、樹木の色(濃淡のグレー)のガラスを貼る作業が終わりました。貼るといっても、もちろん仮止めです。後に、焼成すると融けてベースと一体化します。


 これからはハイライトともいえる、花のカットです。桜の花は花びらごとに切っていると細かすぎるので、塊で切り出します。一つの塊はだいたい1〜3cmの楕円形です。周囲に削り取り工具を使って、ランダムな凸凹を施します。


 この花の塊が、無限といえるほど大量に必要です。下の写真は、まだ必要量の半分にも満たないです。大きさや、ピンクの濃淡で、分類しておきます。


 この花を、ベース板の表に配置して行きます。


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フュージング画 | comments(0) |
フランスからお客様が来てくれました
 
今日、フランスからお客様がありました。

Chloë Quibanさん(女性:アーチスト、ステンド作家:写真右)
Lydia Levequeさん(女性:フランス語教師:写真右から2人目)
Michel Paolilloさん(男性:調理師学校講師:写真左から2人目)
のお三方です。


 そもそもは、クロエさんが、私のサイト(フランス語バージョンhttp://www.tappu.com/fr/index.html)を見てくれたことに始まります。彼女は日本が好きで、この来日に当たって、来房したい旨を事前にメールで知らせてきてくれました。それが、今月初めのことです。 

 三人は、妻が留学していたこともあるナント在住です。特にクロエがステンドグラスの国家資格を取り、作家デビューしたばかりで、色々現場を見て廻っているようです。下の写真は、制作中のフュージング画を熱心に観察しているところです。


 電気窯やルーターなどの工具に興味があり、多くの質問を受けました。

 三人は武道もしていて、日本の浮世絵や書道にも関心があるということなので、即席のお習字教室を開きました。皆、カタカナで自分の名前を書きました。この後、庭のバラを切ってきて、水墨画の講習もしました。


 たった3時間の滞在でしたが、すっかり打ち解けて、フランスでの再会を硬く約束しました。こうやって友達ができると、将来の海外旅行もすごく楽しみです。ミシェルは料理家なので、次回は日仏料理対決をしたいです。

 彼らが持ってきてくれたお土産です。美しいドライフルーツとキャンドル。
私は水墨画の拙作を差し上げました。


私もフランスに行くと、現地作家の工房見学をさせてもらうのですが、とても刺激になります。

今回も、通訳として妻が大活躍でした。

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工房よもやま話し | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ4:樹木のガラス切り
JUGEMテーマ:ステンドグラスとフュージング

 フュージング画の大作「枝垂れ桜」の制作が続いています。

 樹木の部分の絵付け、そして焼成が終わりました。今は、この樹木の部分に、グレーの薄板ガラスを貼る作業をしています。

 まず、樹木の絵の上にトレーシングペーパーを置き、ライトボックスを使って、樹木の輪郭を写し取ります。


 主要な幹と枝の輪郭を、写し終えました。細い枝は不要です。

 この輪郭線を型紙にして、グレーの厚さ1.6mmの薄いガラス板を切ります。要領としては、ライトボックスの上にトレーシングペーパーの型紙を置き、その上にグレーのガラス板を置きます。透けて見える輪郭線に沿って、ガラスカッターを走らせ、ガラスを切ります。


 切り終わったガラスピースを型紙の上に並べ、はみ出した部分をルーターで研磨して、ぴったりの形に追い込みます。太い幹の部分は、ガラスピースは大きく1枚で切るのではなく、細長い多数のピースに切り分けます。焼成時に、中に気泡が閉じ込められないようにするためです。


 このガラスピースを、今度は作品の裏側に並べます。そして、焼成するまで糊で仮止めしておきます。焼成すると、樹木の部分だけグレーのガラスがフュージングされ、凸になります。また、裏側からというのがミソです。表はグリザイユの絵付け面ですので、その裏側に絵を邪魔しないようにガラスを貼り増すのです。

 
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フュージング画 | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ3:桜の描きこみ
 お堂の描きこみの工程は、グリザイユで描いては窯で焼成→さらに描いては焼成、を3回繰り返します。なぜ1回で描けないのかというと、焼成しないと顔料がすぐに剥がれてしまうので、重ね描きが出来ないからです。
 1回目:屋根瓦と壁の輪郭
 2回目:屋根瓦の2回目と、扉
 3回目:鬼瓦などの詳細部分と、柱、欄干

 下の写真は、3回目の描きこみで、柱に陰をつけています。この後焼成して、お堂の描きこみは終わりです。


 次に、6枚全ての硝子板を並べて、ダイナミックに桜の樹形を描きます。この桜のモデルは市内にある般若院の樹齢400年の枝垂れ桜なのですが、そのスケッチや撮ってきた写真を頼りに和筆で描きこみます。
 水墨画のように、カスレや滲みなどの筆致を効果的に出しながら描きます。


 描き終わった状態です。お堂の屋根の部分にも、枝垂れてきた枝を描き加えました。


 この6枚を順々に窯で焼成します。焼成は1日に2回しか出来ないので、3日かかります。


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フュージング画 | comments(2) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ2:お堂の描きこみ

 お堂の屋根の部分に乗せた緑青色のガラスパウダーを、焼成で定着させた後、お堂の屋根を描きこみました。

 まず、グリザイユという金属とガラスの粉で出来た顔料を、水とアラビアガムで練ります。


 和筆を使って、屋根瓦の流れ模様を、グリザイユで描きこみます。ガラスはライトボックスの上に置いてあるので、型紙の下絵が透けて見えます。刷毛ムラが出てなかなか上手くいきません。何度も削り取って、描き直しました。


 2枚めのガラスにも同様に屋根を描きこみます。そして、柱や欄干などは、細筆で輪郭を描きます。


 この後、1回目の焼成です。焼成するとグリザイユは定着するので、その上から重ね塗りが出来ます。


 話は変わりますが、フランス気分を味わうために、先日、東京は紀尾井町(東京メトロの永田町近く)にある AUX BACCHANALES(http://www.auxbacchanales.com/home/) というカフェに行ってきました。


 晴れて、12月にしては暖かく、テラス席で、ホットワインとシンプルなサンドウィッチ・ジャンボンを食しました。並木も綺麗で、ひととき本当にパリ気分でした。

 紀尾井町から麹町、半蔵門、赤坂見附あたりを散歩しました。

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フュージング画 | comments(0) |
フュージング画「枝垂桜」の制作 ステップ1:制作準備

 横2.3m×縦1mの巨大フュージング画の注文制作が始まっています。題名は「枝垂桜」です。
1枚のガラスサイズは窯のサイズで制限され、760mm×500mmです。ですので、6枚で1画面を構成します。

 まず、桜の花びらに使う薄いピンクのガラスを予備加工します。厚さ3mmの板ガラスを熱と治具を使って1.5mmに引き伸ばします。その後窯に入れて、発色させます。ピンクのガラスはストライカーといって、780℃ほどに一度加熱しないとピンクを発色しません。


加熱前のストライカーは、ほぼ透明です。


780℃を経ることで、淡いピンクになります。


桜の木の横に配するお堂の原寸大型紙です。これに補強の厚紙を貼って、切り抜きます。


切り抜いた型紙の枠を、板ガラスの上にマスキングとして敷きます。その中にガラスの粉を、ふるいを使って落とします。屋根の部分には、最初白、次に緑青色のガラスを落とします。

この後焼成します。

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